【フィルムカメラ風に再現】レトロな雰囲気にするドローン空撮写真のフォトレタッチ術とは?

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まるでフィルムカメラで撮影した様な、そんな写真現像のテクニックについて

 

 

目次

フィルムカメラで撮影した様なドローン空撮写真の写真現像テクニックについて

ドローンで撮影した写真をPCで現像し、様々な表現をすることができます。

今回はフィルムカメラで撮影した様な、レトロな写真にする方法。

 

RAWデータで撮影”>RAWデータで撮影

普段、ドローンの撮影に限らず、カメラで撮影する時には、できる限りRAWデータで撮影する様にしています。

 

RAWとは

RAWデータとは、“RAW(「生」または「未加工」)”に近い状態で保存された、デジタル一眼カメラや コンパクトデジタルカメラの写真ファイル形式の一種です。JPEG撮影のようにカメラによる色調補正処理を挟むことのない、撮影したそのままの状態である ため、調整次第で写真の雰囲気を柔軟に変化させることができます。そのRAWデータの調整のことを銀塩カメラのフィルム現像に準えてRAW現像と呼び、そ れこそがデジタル写真の醍醐味のひとつといえます。

RAW現像とは?(入門編) – Adobe Creative Station

 

RAWデータを一般的な写真(JPEG)として見れる状態に変換して書き出すことを現像、RAW現像と呼び、RAW現像をするにはソフトを使うのが一般的な方法。

最もポピュラーなソフトはadobeのLightroomPhotoshop

 

 

RAWで撮影することで様々な表現が可能になります。

ドローンの空撮写真をモノクロにしたり、 

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桜の花を鮮やかにしたり 

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ミニチュア写真にしたり

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慣れればこんな合成写真だって思いのまま

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夕方の撮影も狙い目! 

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どんなドローン使えばいいの?という方はぜひこちらをご参考に 

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レトロな雰囲気にする写真の画像加工の方法”>レトロな雰囲気にする写真の画像加工の方法

今回はフィルムカメラ、フィルム写真の様にするというテーマですが、紹介した方法以外でも様々なやり方があると思います。

色々な選択肢の一つとしてご覧下さい。

 

又、今どきアプリで簡単に加工出来たりしますが、原理を知ってるのと知らないとでは全く違いますし、

理解をすることでどんな状況でも自分で細かな調整が出来る様になります。

 

それでは実際にやってみましょう。

今回はLightroom Classic CCを使います。

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以前ドローンで実際に撮影した、こちらの写真を使ってみます。

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ここからパラメーターをいじりますが、写真によって微調整は必要ですし、好きな表現は人それぞれなのであくまで参考程度に。

 

明るさについて

まず明るさなんですが、トーンカーブを使います。

トーンカーブとは(ざっくり言うと)写真の全体の明るさを一本の斜めの線グラフで調整するもの。

初期状態は斜めにまっすぐになっており、線が基準より上になると明るくなり、下になると暗くなります。

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これは例えばですが

トーンカーブをこうすると写真は明るくなりf:id:drone_skyfish:20180517231208p:plain

トーンカーブをこうすると写真が暗くなります。f:id:drone_skyfish:20180517231236p:plain

 

トーンカーブはなかなか伝えづらいのであとは割愛します。実際に触ってみたほうが分かるかと。

 

で、フィルム写真に話は戻りますが、明るい所で撮ったフィルム写真の黒って、真っ黒じゃないんですよね。(実際はフィルムにもよるとは思いますが、今回はあくまでフィルム写真風なので)

なんというか味わいのある黒というかグレーというか。昔写ルンですを使ったことがある方は何と無く伝わりますかね?

 

トーンカーブでこれを表現。

左下の、最も暗い部分を上に持ち上げ、写真の中の暗い部分を真っ黒ではなくします。

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たったこれだけで明るさの雰囲気が変わります。

 

カラー調整について

レトロな写真といえば、色あせた様な雰囲気。

パラメーターの自然な彩度や、彩度を調整すれば簡単に色あせた感じにはなりますが、今回は使いません。f:id:drone_skyfish:20180517083542p:plain

 

HSLパラメーターで調整します。

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これは色相彩度輝度をそれぞれの色ごとに調整出来るところ。一見分かりづらいですが、意外と単純です。

 

色相とは色味のこと

写真内の色ごとに、色味を変更出来ます。

デジタルカメラでは性能が良くなり、赤は赤、青は青く撮影できます。

フィルムカメラではそれが出来ませんでした。

(例えば赤はオレンジになったり、それが味わいでもあるのですが。)

そんな味わいでもある色かぶり、色転びを敢えて再現します。

この調整でグッとフィルム風に近づきます。

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彩度は鮮やかさのこと

基本パラメーターの彩度で一括で色を落とすより、カラーごとに彩度を落とす方が細かな表現が出来ます。

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輝度とは明るさのこと

輝度を落とすことで、色を濃くすることもできます。

例えば、空の青を濃くしたければ、輝度のアクアやブルーをマイナスに振ると、空の青い部分が濃くなります。

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そうして出来上がった写真がこちら

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GIF動画で比べてみます

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ただの空撮写真が、フィルムで撮影した様な写真になりました。

 

フィルム写真風にRAW現像した空撮の作例”>フィルム写真風にRAW現像した空撮の作例

何枚か、フィルム写真風に現像してみました。 

(写真によって調整は異なります)

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この様に仕上げることで、何となく懐かしい様な、切ない雰囲気に。

 

RAW現像フォトレタッチについて”>RAW現像、フォトレタッチについて

他にも、写真に関してはこんな記事を書いていますのでぜひご覧下さい!

 

droneskyfish.com

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最後に”>最後に

ということで、こんな感じでレトロな写真に仕上げてみました。 

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今回、ドローンの空撮写真をフィルム風に仕上げて説明している人がいなかったので、試しに記事として書いてみました。

 

空撮写真でやってみましたが、もちろん、普通のカメラでも大丈夫!

むしろレトロな写真を再現するには、普通のカメラでスナップ写真とかを撮って加工した方が雰囲気が出るかと思います。

例えばこんな普通の写真も

こちらは元画像f:id:drone_skyfish:20180517102230j:plain

空撮写真と同様の設定でフィルム写真風に加工f:id:drone_skyfish:20180517102234j:plain

簡単にそれっぽくなります。

 

写真は表現の一つで、正解は無いし、そして自由です。

それはカメラの写真であっても、空撮写真であっても同じ。

ぜひぜひ気になった方は挑戦してみて下さい! 

 

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今回の空撮写真は全て、Phantom4 Pro で撮影しています。

 

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