こんにちはブロガーのスカイフィッシュ() です。 @drone_skyfish
DJI Mavic 3シリーズは、その高性能なスペックと撮影性能で空撮ドローンではスタンダードとなったモデルです。
今回新たにDJI Mavic 3 ProとDJI Mavic 3 Pro Cine の2機種がシリーズに仲間入りしました。
DJI Mavic 3 Classic、DJI Mavic 3、DJI Mavic 3 Pro、DJI Mavic 3 Pro Cineの4モデルを比較し、それぞれの特徴や違いを解説します。どのモデルを選べばいいのかぜひ参考にしてください!
結論もしも迷ったら、今ならDJI Mavic 3 Proを選べば間違いないと思います!
ドローンメーカーDJI
DJIは2006年に中国で設立された世界最大のドローンメーカー。公式HP(https://www.dji.com/jp)
プロフェッショナルな映像制作から、一般消費者向けの手軽なドローンまで幅広いラインナップを展開。
「The Future of Possible(未来を可能に)」をビジョンに掲げ、革新的な技術で空撮や映像制作の世界をリードしています。
DJI製品のレビュー記事
Mavic 3 シリーズ
DJI Mavic 3シリーズ全モデルに共通しているのは、優れた飛行性能と高画質な撮影性能。
最大飛行時間が約43分と長時間の撮影が可能で、全方向の障害物検知と回避機能も搭載されています。
また、すべてのモデルで4/3型CMOSのHasselbladカメラを搭載。5.1K/50fps〜4K/120fpsの動画撮影が可能。
10-bit Dlog-Mカラーモードに新たに対応し、最大10億色ものカラーを記録できます。
新しく追加されたDJI Mavic 3 Pro、DJI Mavic 3 Pro Cineには一般向けドローンとしては初の三眼のカメラが搭載されています。
DJI Mavic 3 Classic
DJI Mavic 3 Classicは、エントリーレベルのユーザー向けのモデルで、広角カメラを搭載。
他のMavic3シリーズと比べるとカメラは単眼でシンプルな空撮ドローンです。
その分価格も手頃になっており、高性能なHasselbladカメラを搭載しつつも手に入れやすい製品となっています。
最大飛行時間は約46分で、長時間の撮影にも対応。
上位機種と比べると、同じ高画質な撮影が可能な上、リーズナブルな価格設定のため、これから空撮を始めてみたいという初心者の方にもおすすめ。
また、既にMavic3シリーズを持っている方にも(送信機が共有できるので)サブ機としてもおすすめです。
DJI Mavic 3
DJI Mavic 3は、広角から望遠まで幅広い撮影が可能なモデルで、2台のカメラが搭載。
ドローンでベーシックな24mmの広角カメラと、ドローンでは驚きの166mmという望遠カメラを搭載しています。
166mmの望遠は常用するには難しい焦点距離なのですが、アクセントに使うと非常に効果的な映像になります。
自分も空撮する際には必ずこの望遠のカットを撮影しておきます。
空撮の映像は風景を撮影すると意外と飽きやすいので、望遠のカットがあると繋ぎに使えたりして便利です。
こちらも最大飛行時間は約46分で、長時間の撮影にも対応しています。
DJI Mavic 3 Pro
DJI Mavic 3 Proは、Mavic3シリーズの上位モデルで、3台のカメラが搭載されています。
- 4/3型CMOS Hasselbladカメラ
- 1/1.3インチCMOS 中望遠カメラ
- 1/2インチCMOS 望遠カメラ
広角、望遠、中望遠の3つのカメラを活用することで、さまざまな撮影シーンに対応できます。
望遠カメラはMavic3からアップデートしており、4K/60fpsの撮影が可能になりました。
最大飛行時間は約43分、その他の飛行性能などはシリーズ共通しています。
DJI Mavic 3 Pro Cine
DJI Mavic 3 Pro Cineは、プロ向けに特化したモデルで、Apple ProRes 422 HQに対応した高品質な映像が撮影できます。
Mavic 3 Proと同じく3台のカメラが搭載されています。
- 4/3型CMOS Hasselbladカメラ
- 1/1.3インチCMOS 中望遠カメラ
- 1/2インチCMOS 望遠カメラ
その他の大きな特徴としては記録メディアとして1TBのSSDを内蔵しており、大容量データの撮影にも対応しています。
スペック比較
DJI Mavic 3 Classic、Mavic 3、Mavic 3 Pro、Mavic 3 Pro Cineの主なスペックはこちらです
項目 | Mavic 3 Classic | Mavic 3 | Mavic 3 Pro | Mavic 3 Pro Cine |
---|---|---|---|---|
広角カメラ | 4/3 CMOS Hasselblad | 4/3 CMOS Hasselblad | 4/3 CMOS Hasselblad | 4/3 CMOS Hasselblad |
望遠カメラ | なし | 1/2インチCMOSセンサー搭載望遠カメラ (166 mm) | 1/2インチCMOSセンサー搭載望遠カメラ (166 mm) | 1/2インチCMOSセンサー搭載望遠カメラ (166 mm) |
中望遠カメラ | なし | なし | 1/1.3インチCMOS 中望遠カメラ (70 mm) | 1/1.3インチCMOS 中望遠カメラ (70 mm) |
動画解像度 | 5.1K/50fps 4K/60fps | Hasselbladカメラ:5.1K/50fps、 望遠カメラ : 4K/50fps | Hasselbladカメラ:5.1K/50fps 中望遠カメラ/望遠カメラ:4K/60fps | Hasselbladカメラ:5.1K/50fps 中望遠カメラ/望遠カメラ:4K/60fps |
スローモーション | 4K/120fps | 4K/120fps | 4K/120fps | 4K/120fps |
写真解像度 | 20 MP | (広角)20 MP (望遠)12 MP | (広角)20 MP (望遠)12 MP (中望遠)48 MP | (広角)20 MP (望遠)12 MP (中望遠)48 MP |
最大動画ビットレート | H.264 / H.265:200 Mbps | H.264 / H.265:200 Mbps | H.264 / H.265:200 Mbps | H.264/H.265:200 Mbps Apple ProRes 422 HQ:3772 Mbps Apple ProRes 422:2514 Mbps Apple ProRes 422 LT:1750 Mbps |
最大飛行時間 | 46分 | 46分 | 43分 | 43分 |
折りたたみ時(プロペラなし) | 221×96.3×90.3 mm(長さ×幅×高さ) | 221×96.3×90.3 mm(長さ×幅×高さ) | 231.1×98×95.4 mm(長さ×幅×高さ) | 231.1×98×95.4 mm(長さ×幅×高さ) |
展開時(プロペラなし) | 347.5×283×107.7 mm(長さ×幅×高さ) | 347.5×283×107.7 mm(長さ×幅×高さ) | 347.5×290.8×107.7 mm(長さ×幅×高さ) | 347.5×290.8×107.7 mm(長さ×幅×高さ) |
重量 | 895g | 895g | 958g | 963g |
内蔵メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 1TB SSD |
ジンバルロック | 対応しない | 対応 | 対応 | 対応 |
ビデオコーデック | H.264, H.265 | H.264, H.265 | H.264, H.265 | ProRes 422、ProRes 422 HQ、ProRes 422 LT, H.264, H.265 |
ズーム機能 | 3倍 | 7倍デジタルズーム | Hasselbladカメラ:3倍 望遠カメラ:4倍 | Hasselbladカメラ:1~3倍 中望遠カメラ:3~7倍 望遠カメラ:7~28倍 |
それぞれのモデルの選び方
- DJI Mavic 3 Classic: エントリーレベルのユーザーで、広角撮影を中心に楽しみたい方におすすめ。
- DJI Mavic 3:広角から望遠まで幅広い撮影ができるため、撮影シーンの幅を広げたい方におすすめ。
- DJI Mavic 3 Pro:さらに上位の撮影性能を求める方で、中望遠カメラを活用した撮影を楽しみたい方におすすめ。
- DJI Mavic 3 Pro Cine:プロ向けに特化した高品質映像が求められる方で、ProRes撮影が必要な方におすすめ。
特にMavic 3 Pro、Mavic 3 Pro Cineに搭載された3つのカメラは、バリエーション豊かな撮影ができるのでおすすめです。
Mavic 3 にも搭載されている望遠カメラはアクセントに使う分には良いのですが、常用するには望遠すぎるので、70mmの望遠が使用可能なMavic 3 ProとMavic 3 Pro Cineは痒い所に手が届く仕様になっています。
各モデルの価格比較
それぞれのモデルには異なる価格設定があります。以下に、送信機の違いも含めた価格を示します。
- DJI Mavic3 Classic:DJI RC-N1送信機付き 189,200円、DJI RC送信機付き 209,000円
- DJI Mavic3:価格はおおよそ 287,760円〜
- DJI Mavic3 Pro:価格はおおよそ 261,800円〜
- DJI Mavic3 Pro Cine:価格はおおよそ 563,420円
Mavic3で撮影できる写真、映像
Mavic3で撮影した写真
メインカメラはシリーズ共にハッセルブラッドを搭載した高性能カメラ
下の写真は自分が実際に撮影したMavic3 Cineのものですが、静止画ではシリーズどれも差がありません。
繊細な空のグラデーションから、光のあたるハイライト部分、影の落ちたシャドウの黒、本当に驚くほど美しい写真が撮影可能です。
こちらは安定感を利用したドローンの長秒露光
Mavic3で撮影した動画
動画は参考に、自分が撮影したものを貼っておきます。
ハワイのロードトリップの映像
佐渡島の空撮映像
伊豆諸島の神津島の映像
ロッククライミングの映像
全てMavic3のみで撮影した私設キャンプ場の映像
おすすめな送信機
機体と別ですが、個人的には送信機のDJI RC Proの使用をおすすめめしたい!
DJI RC ProはMavic3 Cine、Mavic3 Pro Cine には標準装備となっている送信機(DJI Mavic 3 Pro Fly More コンボにも同梱)ですが、使い勝手や操作性は他の送信機とは別格です。
価格が高い、他の送信機より重いなどのデメリットもありますが、トータルで見れば非常に使いやすく、スムースな映像を撮るための細かな操縦もできるので、ぜひおすすめしたい製品です。
対象機体:DJI Mavic3シリーズ、DJI Air 2S、DJI Mini3 Pro
DJI Mavic3 よくある質問
- Mavic 3やMavic 3 Classicを持っている場合、Mavic 3 Proシリーズにアップグレードする必要はありますか?
-
Mavic 3やMavic 3 Classicと比較すると、Mavic 3 Proシリーズは、以下の点でイメージング性能が大幅に向上しています。
Mavic 3 Proシリーズは、DJI初の焦点距離が異なる3種類のカメラを搭載した3眼カメラ搭載フラッグシップドローンです。本製品は、Mavic 3やMavic 3 Classicと同じ4/3型 CMOS Hasselblad 広角カメラを搭載しています。Mavic 3と比較すると、有効画素数48MPの1/1.3インチ CMOS 70mm中望遠カメラが追加されています。また、有効画素数48MPの1/2インチ CMOS 166mm 望遠カメラもアップグレードされ、撮影の効率と自由度を拡張しながら、空撮でより柔軟な視点を実現しています。
Mavic 3 Proシリーズのドローンに搭載されている3種類のカメラは全て4K/60fps動画撮影に対応し、さらにMavic 3 Pro Cineは、Apple ProRes 422/422 HQ/422 LTコーデックに対応しています。Mavic 3 Proシリーズのどちらのバージョンを選んでも、高品質のプロ撮影をお楽しみいただけます。
撮影に、焦点距離の違うオプション、よりクリエイティブな効果が必要だったり、表現力豊かに細部まで描写する必要があったりするのであれば、Mavic 3 Proシリーズはそれらの点でお客様のニーズを満たします。
加えて、Mavic 3 Proシリーズは、ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション(HNCS)、D-Log、D-Log M、HLG、他のカラーモードにも対応し、イメージの細部まで情報を保持でき、ポストプロダクション工程でのカラーグレーディングをより効率的に行うことができます。
- Mavic 3 Pro CineはMavic 3 Proとどう違いますか? また、どのように選べばよいですか?
-
Mavic 3 Proシリーズには、Mavic 3 ProとMavic 3 Pro Cineの2つバージョンがあります。
Mavic 3 Proは、DJIのフラグシップモデルのイメージ性能と飛行性能を引き継いでいます。その上、携帯性抜群でパワフルなので、写真愛好家、プロ写真家、映画制作やテレビ番組制作に関わる方々に最適な製品です。
Mavic 3 Pro Cineには、1TB SSDが内蔵され、Apple ProRes 422/Apple ProRes 422 HQ/Apple ProRes 422 LTといったプロ撮影用のコーデックに対応しています。映画制作/テレビ番組制作といったプロ向け撮影に最適な製品です。
- DJI Mavic 3 Proシリーズで、他のMavic 3シリーズのアクセサリーを使えますか?
-
現在、以下のアクセサリーと互換性があります。
1. DJI RC
2. DJI RC Pro
3. DJI RC-N1
4. DJI Mavic 3シリーズ インテリジェント フライトバッテリー
5. DJI Mavic 3シリーズ 低ノイズプロペラ
6. DJI Mavic 3シリーズ バッテリー充電ハブ
7. DJI 65W カーチャージャー
8. DJI 65W ポータブル充電器
9. DJI コンバーティブル キャリーバッグ
10. DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブル
以下のアクセサリーとは互換性がありません。
1. DJI Mavic 3 ストレージ カバー
2. DJI Mavic 3 Classic ストレージ カバー
3. DJI Mavic 3シリーズ プロペラガード
4. DJI Mavic 3シリーズ プロテクターケース
5. DJI Mavic 3 NDフィルターセットとDJI Mavic 3 Classic NDフィルターセット
6. DJI Mavic 3 広角レンズとDJI Mavic 3 Classic 広角レンズ
- Mavic3シリーズはリモートIDには対応していますか?
-
はい、内蔵リモートIDで対応しています。外付け機器は不要です。
DJI Mavic3 選び方まとめ
以上、出揃ったMavic3シリーズの選び方についての紹介でした。
冒頭にも紹介しましたが、もしもこの中で迷ったら、とりあえずDJI Mavic 3 Proがおすすめ。
3つのカメラでバリエーション豊かな撮影が可能になり、高性能な飛行性能を活かした最高に綺麗な空撮が可能です。
焦点距離が選べるので、安全に飛行しながら様々なパターンの映像を記録できます。
これから空撮を始めたい方にもおすすめな機体です!
予算が許すならばDJI Mavic 3 Pro Cineでも良いのですが、最大の特徴であるProResの撮影データはデータ量が凄まじく大きいので、保管用のストレージのことも考えないといけません。
ProResが必要でなければ、DJI Mavic 3 Proで十分だと思います。
ただ大は小を兼ねると言いますし、内蔵ストレージの1TBは便利なので、金額が問題なければDJI Mavic 3 Pro Cineを選べば間違いないです。(後で後悔することもないはず)
ぜひ空撮ドローンのスタンダードとなったDJI Mavic 3 シリーズで、ハイレベルな撮影を楽しんでみてください!
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