マイクロフォーサーズ
デジタル一眼レフカメラの規格であるフォーサーズシステムの仕様をミラーレス構造に最適化したもので、レンズマウントについて以下の変更が加えられている[1]。イメージセンサー自体の大きさはフォーサーズシステムと同じである。
コンパクトなサイズや防塵防滴仕様のカメラが多いことで、カメラ好きの間でも定評のあるマイクロフォーサーズシステム
そのマイクロフォーサーズの中で特に人気のレンズが
OLYMPUSの12-100mm F4 PRO
正式名称 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
(以下 12-100mm F4)
僕はシネマカメラのBMPCC4K用に使っているので、動画用途での使用レビュー
結論、BMPCC4Kにとって間違いのない神レンズです!
【OLYMPUS】万能レンズ!M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO を使うべき理由【使用レビュー】
今回の状況はマイクロフォーサーズセンサーを搭載したシネマカメラ、BMPCC4Kで、動画を撮ることをメインとしてレビューしています。
MZUIKO-DIGITAL-ED-12-100mm-F40-IS-PRO”>M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
まずこのレンズの特徴といえば・・・
特徴
- 高画質・高倍率と小型化を実現したプロ仕様
- 開放F値が変わらない高倍率ズーム(F4通し)
- 高速・高精度「FAST AF」を実現するMSC機構
- クリアな描写を実現するレンズコーティング
- 驚異のレンズ手ブレ補正
- レンズ先端から1.5cmの近接撮影を実現(マクロ撮影)
- 安心の防塵・防滴設計
スペック
スペックはこちら
焦点距離 | 12 – 100mm(35mm判換算24 – 200mm相当) |
絞り | F4 – F22 |
レンズ構成 | 11群17枚 |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) |
防滴処理 | 防塵防滴機構 |
フォーカシング方式 | ハイスピードイメージャAF(MSC) |
画角 | 84°(Wide) – 12°(Tele) |
最短撮影距離 | 0.15m(Wide) / 0.45m(Tele) |
最大撮影倍率 | 0.3倍(Wide) / 0.21倍(Tele) |
手ぶれ補正性能 | レンズ手ぶれ補正時 5段 |
フィルターサイズ | Ø72mm |
大きさ 最大径×全長 | Ø77.5 x 116.5mm |
質量 | 561g |
外観
マイクロフォーサーズのレンズと比較すれば重めのレンズ
(フルサイズで考えればそんなに重くない)
防塵・防滴の設計で、手に触れた質感もしっかりした印象。
レンズフードにはロック付き
不用意に外れたりすることが無いので、個人的に嬉しいポイント
ズームリングの前にある、ピントリング。
ピントリングを前後にスライドすることでMF(マニュアルフォーカス)、AF(オートフォーカス)を切り替えます。
この仕様に慣れてないと、あれ?AF動かない!?なんて凡ミスも
BMPCC4Kに取り付け”>BMPCC4Kに取り付け
実際に手持ちのBMPCC4Kに取り付け
マイクロフォーサーズのレンズとしては比較的大きい部類に入るこのレンズ
メカメカしいBMPCC4Kにも似合う
広角側の状態
望遠側の状態
重い、大きいというとデメリットに聞こえますが、がっちりホールドして微ブレを防ぐことを考えれば、ある程度の重量と、握りやすいグリップは重要と個人的に思います。
BMPCC4Kと12-100mm F4の組み合わせは、がっつりグリップして支えるので(個人的に)かなり使いやすいサイズ感
BMPCC4Kで使うべき理由”>BMPCC4Kで使うべき理由
BMPCC4Kと12-100mm F4は、非常に相性が良いと言われている人気の組み合わせ
どこがそんなに良いのかというと
圧倒的な手ブレ補正
動画のクオリティを左右する要因の一つが手ブレ
せっかくの綺麗な映像も、手ブレしていては魅力が半減してしまいます。
BMPCC4Kにはボディ側に手ブレ補正の機能がありません。
ジンバルでブレを抑えるという選択肢もありますが、荷物も多くなり、気軽に使うことはできません。
(ジンバルとBMPCC4Kとワイ)
12-100mm F4は驚異の手ブレ補正でジンバルを用意することなく、ハイクオリティーに撮影できます。
マジでこの手ブレ補正の効きが半端ない!
ちなみに、手ブレ補正を使う場合には、ISボタンのオンをお忘れなく!
35mm換算で24-200mm、F4の便利ズーム
24mmの広角から、200mmの望遠まで、F4通しで使えるのも、このレンズの魅力
手ブレ補正の機能と合わせ、このレンズがあるだけで、手持ちで大体なんでも撮れてしまいます。
ちなみに同じ場所から、
24mmの広角の写真
200mmの望遠の写真
FHDであれば48mm-400mmまで使える
BMPCC4KではFHD撮影やスローモーションの120fpsは2倍クロップになる仕様。
つまり(前向きに考えれば)換算24-200mmのレンズが、48-400mmまで使えてしまうということです。
(4Kでは不可)
BMPCC4KとOLYMPUS 12-100
手持ちのFHDで撮影📷#スローモーション pic.twitter.com/Ov6lwWZ6nb— スカイフィッシュ🐟💨ドローン (@drone_skyfish) September 12, 2019
必要に応じて使い方を変えれば、本当にどんな場所でも撮れてしまう!
同じ場所から、
24mmの写真(4K)
200mmの写真(4K)
48mmの写真(FHD)
400mmの写真(FHD)
抜群の描写力
便利ズームだからといって、描写力に妥協があるわけではなく、しっかりキレのある映像。
開放からしっかりと写ります。
ただし、24mmの広角側では樽型の歪みが確認できるので、編集時に歪み補正をかけた方がいいかな。
(鳥居の柱に樽型の歪曲収差が見られる)
マクロレンズとしても使える
マクロレンズとしても使えるレンズ
撮影バリエーションの幅が、
広角、標準、望遠に加え、マクロも可能!というすごいレンズ
家のデスクでの様子
横から見ると、こんなにギリギリまで寄ることが可能です!
中央1点だけどAFも使える
映像業界ではピントはマニュアルフォーカスで合わせるのがスタンダード
(ピントを合わせるフォーカスマンという職業があるくらい)
なので、オートフォーカスは必須ではないですが、あれば目安として使えます。
追従もしないので、ポイントで使うくらいですが、あれば便利な機能です。
撮影した動画作例”>撮影した動画作例
先日インドに持っていって撮影しました。
実際に12-100mm F4 とBMPCC4Kで撮影した動画です。
”Agra” Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K & M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
最初のタージマハルの全景以外は全て手持ちで撮影しています。
こっちもインドの動画
“Travel to India” インドの一人旅の映像(BMPCC4K、ZHIYUN WEEBILL LAB 、OSMO ACTION)
こちらの動画は他の機材も使用していますが、アップの絵や列車の車内から見ているところなどは12-100mm F4 で撮影
撮影した写真作例”>撮影した写真作例
BMPCC4Kで写真を撮るというのは、正直おまけ的な感じではありますが、せっかくなので 12-100mm F4で撮影した写真も。
※BMPCC4Kで写真を撮るときは問答無用でRAWで保存される仕様。JPEGに変換されません。RAW現像が必須となります。
インドのガンジス川にて。沐浴をする人たち
世界の車窓から
タージマハルを対岸の庭園(マターブ・バーグ)から撮影
BMPCC4Kで使うメリットとデメリットのまとめ”>BMPCC4Kで使うメリットとデメリットのまとめ
メリット
- 手ブレ補正が超強力
- 4Kでは35mm換算で24-200mm
- FHD、スローモーションでは35mm換算で48-400mm
僕がこのレンズを手にして本当に驚いたのが、手ブレ補正の凄まじい精度!
まるで三脚に固定したかの様な安定した絵が撮れます。
さすがに歩きながらの撮影ではブレてしまいますが、手持ちでしっかりグリップすれば本当にブレなく撮影できます。
又、4Kの状態でも広範囲をカバーして撮影できる上、FHDにすることで400mmという望遠側での撮影が可能に。
大げさではなく、この1本あればほとんどの撮影が事足りてしまう。
機材に迷ったら、とりあえずこの1本を選べばオールマイティに対応できます。
デメリット
- マイクロフォーサーズのレンズにしては大きい
- マイクロフォーサーズのレンズにしては高い
- ボケを出しづらい
- 広角側では歪みが出る
こんな感じかな?
頭に「マイクロフォーサーズの」と入れた様に、マイクロフォーサーズにしては大きくて高いレンズですが、BMPCC4Kの用途や、アダプターをかませてEFレンズを使うことを考えれば、デメリットとも言うほとでもないかと。
F4ということや、マイクロフォーサーズということで、一眼カメラで撮った様なボケを出すことは苦手です。
これは仕様上、仕方ないかな。
どうしてもボケが欲しいなら、望遠側にして、被写体と背景を遠ざけて撮影すればボケを作ることができます。
レンズの広角側で歪みが気になれば、編集時に簡単に調整できるのであまり問題ないかと。
BMPCC4K使うような人は編集前提だろうし。
ってか、むしろこのレンズを使うメリットが大きすぎる!
最後に”>最後に
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
マジでマジで、BMPCC4Kにマストなレンズです!
ちなみに、僕はマイクロフォーサーズマウントのカメラはBMPCC4Kのみでの使用ですが、一般的なマイクロフォーサーズのカメラでも、手ブレ防止などでかなり恩恵があるはず。
登山でもかなり使えるとのこと!!
【オリンパス】 12-100mm F4 IS PROレビュー 【登山で使用】 のぼるひと
- BMPCC4K使いの方
- マイクロフォーサーズカメラ使いの方
本当におすすめなのでぜひご検討下さい!
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