カメラのフィルターで人気のメーカーNiSi
先日X100V用のレンズフィルターのレビューを紹介しました。
今回はX100シリーズの写真の幅を広げる、角型フィルターシステムをレビューします。
【レビュー】X100V 専用 NiSi 角形フィルターシステムの使い方【作例】
今回使う製品は、奥の深いフィルターワークをX100シリーズで比較的手軽に使用することができるキット
公式の動画はこちら
X100Vに使える角型フィルターシステム”>X100Vに使える角型フィルターシステム
プロフェッショナルキットという物を注文しました。
セット内容は
- フィルターホルダー
- 専用ケース
- NDフィルター(ND8)
- GNDフィルター (ND8)
- CPLフィルター(偏光フィルター)
- ナチュラルナイトフィルター(Natural Night)
他にはフィルターの種類が少ないスターターキットもあります。
届いたNiSiのフィルター
入っていたのは、しっかりした素材感のポーチ
傷をつけないように、フィルターごとに仕切りあり
コンパクトな手のひらサイズのホルダー
一般的?な角型フィルターはケラれを防ぐため大きなホルダーを使う印象がありますが、X100V用は比較的コンパクト
フィルターの種類”>フィルターの種類
購入したプロフェッショナルキットに入っているフィルターは4枚
各フィルターの効果を紹介
NDフィルター
NDフィルターはレンズから入る光を減らし(減光)、シャッタースピードを長くすることができるフィルター。
長秒露光で水の流れを写したり、光の軌跡を残したりと特有の面白い効果を得ることができます。
NDフィルターは濃さにより光を遮る力が強くなり、表記の番号が目安になります。
セットになっているND8は非常に汎用性の高い、使い勝手の良いもの。
【NDフィルターの使い方】カメラのスローシャッターに必須のNDフィルター
GNDフィルター (ハーフNDフィルター)
GNDフィルター(ハーフNDフィルター)とは、NDフィルターの減光される部分と、透明な部分、そしてその境目のグラデーションの部分で構成されるフィルター。
一枚のフィルターの中で明るさが異なるので、例えば空が明るいシーンなどで、空だけ暗くして明暗差を調整できます。
CPLフィルター(偏光フィルター)
CPLフィルターは反射光を抑え、被写体が本来持っている自然な色を取り戻すのに効果的なフィルター。青や緑といった風景の色彩をより鮮やかに際立たせる効果を持っています。
1段から1.5段程度の減光フィルターとしての効果もあり。
ナチュラルナイトフィルター
ナチュラルナイトフィルターは、人工灯による光害をカットし夜景を美しく撮影するためのフィルター。
夜景や町の近郊での星景撮影において、街明かりによる光害を取除きたい場合に最適。
1段から1.5段程度の減光効果があります。
角形フィルターの取り付け方法”>角形フィルターの取り付け方法
角型フィルターの取り付け方法はこちら。
X100Vのレンズ側にマウントリングを外し、ホルダーを取り付け。
ねじ込み式で簡単に取り付けが可能です。
ホルダーの隙間に、フィルターを差し込みます。
フィルターは2枚まで併用可能
又、ホルダーの先端は360度回転するので、縦位置での撮影やグラデーションフィルターの調整も簡単にできます。
X100VとNiSi角形レンズフィルターを使ってテスト”>X100VとNiSi角形レンズフィルターを使ってテスト
実際にフィルターを取り付け撮影
まずはND8、GND8フィルター
正直な話、X100Vには内蔵NDフィルター機能があり、オンにすることで簡単に4段分の減光を得ることができる。 つまり、普通のNDフィルターはあまり必要ない。
ってことでGND8をメインに使用してみた。
NDを使うことはあったけど、GNDフィルターは初めて使う
これはFUJIのフィルムシミュレーションACROS。モノクロで利用してもアリ。
X100VでND単体で使うケースはあまり無さそうですが、逆に言うと内蔵NDフィルターとレンズフィルターの重ねがけで、複数の効果を得ることが可能
内蔵ND + ND + GND の利用で実質3つの減光効果を得ることができます。
- X100Vの内蔵フィルターは4段(4Stop) ND16
- ND8は3段(3Stop) ND8
- GND8は暗い部分が3段(3Stop) ND8
つまり合計すると、最も暗い部分では10段分(ND1000)の効果を得ることが可能になるはず!
(この計算合ってる?)
実際に内蔵NDをオンにして、2つのフィルターを使用。この写真は晴れの日中に撮影した写真。
設定:SS1/250秒、f/2.5、ISO100
カメラやってる人ならわかるけど、これだけ減光すれば日中にこのシャッタースピード、開放気味で普通に撮れます!
そこからさらにシャッタースピードを1/4にしてスローシャッターで写せば、動いている人や車もブラすことが可能。
設定:SS1/4秒、f/4、ISO100
設定:SS1/4秒、f/4、ISO100
以上のようにピーカンの日であっても、大して絞り込まずに長時間露光で撮影が可能となり、様々な応用ができるように。
次はPLフィルター
緑の色が鮮やかになったり、水面の光の反射がなくなってクリアな写りになります。
次にナチュラルナイトフィルター(Natural Night)
Natural Nightも初めて使用
本当は夜景で使えると分かりやすいはずなんだけど、外出ができないので近場の夜道で撮影。
フィルター無しの状態と比較しています。Natural Nightを使うと減光の作用もあり、手持ちで撮影しているので厳密な比較ではないのでご了承を。
Natural Nightを使った方が、照明の色に影響されない本来の色が出ている感はあります。
ただし、フィルムシミュレーションのクラシックネガを使ったプリセットなので、本来の色とは違うと思いますが。
注意点”>注意点
フィルターシステムを利用してみて、使い方の注意点
- ガラスのため取り扱い注意
フィルター自体、ガラスの一枚板なので取り扱いには注意が必要。
落としたら多分割れます・・・
- じっくりと撮影する人向け
ポケットからさっと取り出しで撮影するには不向き。ホルダーの装着からフィルターの装着までが必要なので、ある程度じっくり撮影したい人向け。
その代わり、あれこれ試しながら効果を調整できるので撮影は楽しい!
NiSiの角形レンズフィルターまとめ
以上、NiSiの角形フィルターのレビューでした。
重ね付けやGNDなど幅が広がるので、X100Vの撮影がさらに楽しくなりそうです。
今回は写真メインでしたが、NDフィルターは動画撮影で使うことが多いので、X100Vで動画用に使うのもあり。
僕自身、角型フィルターは初めての経験でしたが、敷居の高い角型フィルターの入門としても良いかもしれません。
X100Xシリーズのユーザーはぜひ挑戦してみて下さい!
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