先日の中国旅でドローンを飛ばして撮影してきました。
その際にドローンを飛ばす為に行った準備と用意したものについて
>動画にしました!
【申請方法】中国でドローンを飛ばす方法と実名・機体の登録手順について
中国でドローンを飛ばすための方法と注意点、規制区域について【実際の申請方法】
旅行者が中国でドローンを飛ばす際には中国政府への「実名の登録」「機体の登録」が必要になります。
正直、中国語が分からない自分にとってはかなりハードルが高いものでした。
が、一応登録も無事に完了し、飛行させることも出来ました。
実際に行った登録方法を紹介します。
中国のドローンルール
まずは中国にはどんなドローンルール、ドローン規制があるのか?
DJIのページに記載があります。(中国語)
翻訳してみました
中国では250g以上のドローンは機体の申請が必要です。
DJIの250g以上の空撮ドローンはこの規律を守らないといけません。
(逆に、250g未満のMavic Mini 、Mini2 、トイドローンはこの規制対象外ということになります)
その他の項目はこちら
- 中国民間航空局の申請
- 物品の投下禁止
- 目視内飛行
- 夜間飛行禁止
- 飛行高度は120m
- 本名の登録
ぱっと見は以外と日本と同じようなルールです。
ちなみにこちらは日本のドローンルールについて
ですが赤色にしたところに注目
中国民間航空局の申請、本名の登録の際には中国の電話番号が必要になります!
これが日本と比べてハードルが高い点
特に中国語が出来ない旅行者にとってはいきなりの難関です。
ですが、一応僕でも出来たのでこの記事で後ほど解説します。
こちらの記事は、中国で申請の必要のないトイドローンを飛ばした記事
中国のドローンの飛行禁止区域
登録方法は後ほど説明するとして、飛行禁止の区域もチェックが必要です。
これもDJIのサイトで確認できます。下の画像は翻訳した画面
あとこのサイトでは、機種によって飛行機禁止のエリアが若干異なります。
恐らく重量が関係するかと思いますが詳細は不明(MavicとかPhantomくらいでは相違は無し)
中国では、日本でいう人口密集地域の飛行禁止の様なものはありません。
政治的な場所、軍関係、飛行場周辺が飛行禁止となっています。
鉄道関係周辺もやめた方が良いです。
例えば政治的に中心地の北京はこの様に街自体が全面的に飛行禁止
比べて上海では飛行場周辺以外では、飛行禁止されていないことが分かります。
(地域ごとに規制がある可能性がありますので詳細は自己責任でお調べ下さい)
ということで今回自分が訪れる場所を予めチェックしておきました。
桂林
桂林空港周辺は禁止ですが、桂林市内は大丈夫?
桂林から南下した興坪〜陽朔周辺は大丈夫そうです。(メインで滞在した場所)
鳳凰古城
一見周辺に飛行場がありますが、
中国がかなり広いので・・・
拡大するとこんな感じ。 鳳凰古城周辺も大丈夫そう。
張家界〜武陵源
張家界市内のかなり近くに飛行場があります。
武陵源であれば張家界から車で1時間半くらいの場所なので大丈夫
逆に天門山は完全にNGゾーン
以上の様な感じです。
中国で電話番号をゲットする方法
中国で電話番号を手に入れるのが個人的に一番不安だった点です。
これは自分のやり方が間違っていたのかもしれませんが
日本にいる時でも電話番号が付帯したSIMカードを購入すれば中国の電話番号をゲットできるとのネットの情報を元にやってみましたが、全くできず・・・ドブに捨てたSIMカード
とりあえずSIMフリーのiPhoneとデータ専用のSIMカードを持ってぶっつけ本番で中国に行きました。
桂林に到着し、China Mobileという店舗にやってきました。
(おそらくChina Mobile、China Unicomあたりが間違いない)
携帯電話の番号を好きなのから選べる仕組み。
中国では人気の数字があるんだとか。
どれでもいいっすと伝えました。
契約にはパスポートが必要なので要注意!
かかった費用は100元(およそ1800円くらい?)
とにかく中国の電話番号が欲しかっただけなのでプランとかはよく分かりません。
(赤で消したのは自分の電話番号をメモったから)
自分用のSIMカードを挿してもらい、店舗で開通確認。
無事に開通確認も終え、中国の電話番号ゲット!!
とりあえず第一関門は突破した感じです。
(もしかしたらもっと安くて簡単な方法があるかもしれませんが)
中国でドローンを飛行させる為に必要な実名・実機の登録方法
ここからはネット環境のあるところで、中国民間航空局の申請と実名の登録です。
第二関門です笑
まずは中国民間航空局にアクセスします。(中国語です)
アクセスするとこんな画面に。これはログイン画面です。
まだユーザー登録していなければ、右下の「用户注册」を選択
上から
- ユーザーネーム(本名でなくてもOK)
- パスワード
- パスワードの確認
- 中国の携帯電話番号(試しに日本の電話番号をいれてみたがNGでした)
- 右に表示の文字認証
- SMS認証
下のチェックマーク「用户类型」というのは個人なのか?法人なのか?という点なので、個人であれば「个人 」にチェックを入れればOK
携帯電話番号など一通り入力後、青いボタンの「获取验证码」を押すと自分の携帯にSMSが送られて来ます。
この番号を「获取验证码」の左に入力すればユーザー登録完了します。
登録が完了すれば、先ほどの中国民間航空局のトップページで
- ユーザーネーム
- パスワード
- 右に表示の文字認証
以上を入力し、左下の「忘记」でログインができます。
ログインが完了すればこの画面に。
ここから実名の登録をします。
- メールアドレス
- 本名
- 性別
- 身分証明書(护照信息というのがパスポートのこと)
- パスポート番号
- 住所(滞在先の住所でOK)
以上を入力します。
消してますがこんな感じで入力。
実名の登録が完了したら、使用する機体の登録です。
「无人机管理」がその部分。
ドローンのことを无人机って書くんすね。
「新增品牌无人机」は製品ドローンの登録、「新增自制无人机」は自家製ドローンの登録のこと。
通常であれば左の「新增品牌无人机」を選択でOK
機種登録画面
上から
- ドローンをだれが使うか(個人であれば个人でOK )
- ドローンのシリアルコード
- (一つ飛ばして)
- ドローンメーカー
- ドローンの機種
一番下のチェックマークが使用目的(娱乐=エンターテインメントらしいけど、これで大丈夫)
「无人机序号」でメーカーを選択する部分DJIの表記では出て来ません。
DJIは英語名「Da-Jiang Innovations Science and Technology Co., Ltd.」の略
中国語では「大疆创新科技有限公司」もしくは「大疆創新科技有限公司」
深圳市にあるメーカーなので「深圳市大疆创新科技有限公司」を選びます。
中国で250g以上のドローンを飛ばすのに必要な中国民間航空局への登録
中国語のサイトでドローンメーカーを選択する時、こんなにたくさんのメーカーがあるのが驚き‼️
この中からDJIの正式名称「深圳市大疆创新科技有限公司」
を探し出すのはなかなか大変です😅 pic.twitter.com/Y1gCcdgNEn
— スカイフィッシュ🐟💨ドローン (@drone_skyfish) 2019年12月3日
ちなみに深圳市は世界有数のドローンメーカーがひしめき合う都市なので、似たような名前が沢山あるので注意笑
「型号」でドローンの機種を選択します。
精霊みたいな文字がPhantomのこと
これで2機種の登録OK
画面右の「生成二维码」 これでQRコードのPDFがダウンロードできます。
1つのPDFに6つのQRコードの記載がありますがどれも同じ。予備かな?
そしてこれも旅先の中国では難しいかもしれませんが、このPDFを印刷して、本体に貼り付ける必要があります。
ちゃんとしてるホテルとかではプリンターがあるかもしれませんが、今回の宿泊先ではありませんでした。
そこでたまたま近所にあった印刷屋さん?に行きます。
思ったよりちゃんとしたプリンターが並ぶ
個人経営なのね。
念の為USBメモリー持ってきておいて良かった!
ダウンロードしたPDFはQRコードが大きいと思ったので縮小してもらうことに。
サイズ感が分からないので、4cm四方、3cm四方、2cm四方のサイズで各2個づつにしてもらいました。
印刷成功!
編集、印刷のこれでなんと8元(150円くらい?)
謝謝!
半分から上がMavicPro用、下がPhantom4Pro用
(個人情報が含まれる可能性があるので消しています)
貼り付けていきます。まずMavicから。
宿泊先でハサミを借りてカット。結局一番小さい2cm四方がベストでした。
どこに貼ろうか・・・
これは想定していたのでテープは持参しています。
ここに貼りました!(バッテリーは交換するから貼らないように)
Phantomにも貼ります。
これで第二関門突破!
DJIのドローンを中国で飛行させる際の注意点
最後の砦、第三関門!
ここまで来ればあとは楽勝です。
DJIのドローンを飛ばす時には、送信機側でDJI GO 4 というアプリを起動して操縦します。
DJIが中国の企業ということもあってか、DJI GO 4を起動するとGPSを感知して中国国内では認証が求められます。
中国の電話番号がここでも必要になります。
そこでアプリ内の電話番号を求められる画面に電話番号を入力。
携帯電話にSMSが届き、認証コードが表示されます。(5分以内?)
DJI GO 4アプリ内で認証コード入力。
これで完了です!
ちなみにDJIアプリの認証をしないと、ドローンの飛行自体ができません。
ようやく全ての準備が完了しました!
長かったー
中国でドローンを飛行させるためのまとめ
手続きまとめ
中国で250g以上の空撮ドローンを飛ばすためには、この手順に従って下さい。
- 中国民間航空局への申請(本人登録・機種登録)
- QRコードのダウンロード、印刷
- 登録機種へQRコードの貼り付け
- DJIのドローンであればアプリで認証確認
中国でドローンを飛ばすために必要な物
- 中国の電話番号
- SIMフリーの携帯電話
- パソコン(中国民間航空局への申請の際に)
- パスポート
- 紙の印刷環境
国内版SIMフリー iPhone X 64GB [スペースグレイ] MQAX2J/A 白ロム Apple 5.8インチ有機EL
- 出版社/メーカー: Apple Computer
- メディア: エレクトロニクス
あった方が良いもの
- セロハンテープ
- ハサミ(おそらく飛行機の機内持ち込み出来ないので注意)
- USBメモリー(印刷屋さんにデータを渡す際に)
ちなみに携帯電話屋、プリンター屋ともに全く英語が通じず大変でした。
宿泊先のオーナーの男の子と仲良くなったので助けてくれて無事に完了しました。
本当に謝謝!!Kwok君!!
オーナーのKwok君と。右がスカイフィッシュ
最後に
ということで、以上が中国でドローンを飛ばす為に必要な登録と注意点でした。
今回の方法、というか中国でのドローン飛行はくれぐれも自己責任でお願いします。
使用者は規制を守って安全に利用しましょう。
>動画にしました!
【申請方法】中国でドローンを飛ばす方法と実名・機体の登録手順について
中国に持っていったドローン・カメラについて
中国のお気に入り写真とダイジェスト映像
中国で飛ばしたドローン
(Mavic Proは廃盤)
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