こんにちはブロガーのスカイフィッシュ() です。 @drone_skyfish
ついにDJIの新しいドローン、Mavic3が発表されました!
折りたたみドローンの人気機種、Mavic2Proから正当進化したフラッグシップモデルです。
僕自身、当然の如く早速購入しました!
めちゃくちゃ性能が向上しているのですが、Mavic3には2パターンの機種(通常モデルとCineモデル)があり、3つの選択肢から選ぶことになるのですが、今回はその違いを紹介。
また、自分はCineモデルを選んだのですが、その理由も紹介します!
※追記 Mavic3 Classicが登場!
動画でも公開しております。
無事に届きました!開封動画公開しています!
DJI Mavic3 が登場
デュアルカメラを搭載し、飛行性能もブラッシュアップしたMavic3
DJI Mavic3の外観
スペック一覧
主な特徴、注目のスペック部分だけまとめました。
Mavic3(単品) | Mavic3フライモアコンボ | Mavic3 Cine プレミアムコンボ | |
---|---|---|---|
折りたたみサイズ (長さ×幅×高さ) | 221×96.3×90.3 mm | 221×96.3×90.3 mm | 221×96.3×90.3 mm |
展開時サイズ(長さ×幅×高さ) | 347.5×283×107.7 mm | 347.5×283×107.7 mm | 347.5×283×107.7 mm |
重量 | 895g | 895g | 895g |
最大飛行時間 | 46分 | 46分 | 46分 |
内部ストレージ | 8GB | 8GB | 1TB(1000GB) |
検知システム | 全方位 | 全方位 | 全方位 |
動作環境温度 | -10℃~40℃ | -10℃~40℃ | -10℃~40℃ |
Hasselbladカメラ | |||
カメラセンサー | 4/3型CMOS | 4/3型CMOS | 4/3型CMOS |
有効画素数 | 20MP | 20MP | 20MP |
焦点距離 | 24mm | 24mm | 24mm |
絞り | F2.8 – F11 | F2.8 – F11 | F2.8 – F11 |
撮影範囲 | 1 m ~ ∞ | 1 m ~ ∞ | 1 m ~ ∞ |
静止画サイズ | 5280×3956 | 5280×3956 | 5280×3956 |
動画解像度 | H.264/H.265 5.1K:5120×2700/50fps DCI 4K:4096×2160/120fps 4K:3840×2160/120fps FHD:1920×1080/200fps | H.264/H.265 5.1K:5120×2700/50fps DCI 4K:4096×2160/120fps 4K:3840×2160/120fps FHD:1920×1080/200fps | Apple ProRes 422 HQ
5.1K:5120×2700/50fps DCI 4K:4096×2160/120fps 4K:3840×2160/120fps H.264/H.265 5.1K:5120×2700/50fps DCI 4K:4096×2160/120fps 4K:3840×2160/120fps FHD:1920×1080/200fps |
静止画フォーマット | JPEG/DNG (RAW) | JPEG/DNG (RAW) | JPEG/DNG (RAW) |
動画フォーマット | MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265) | MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265) | MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265) MOV (Apple ProRes 422 HQ) |
望遠カメラ | |||
カメラセンサー | 1/2インチ CMOSセンサー | 1/2インチ CMOSセンサー | 1/2インチ CMOSセンサー |
有効画素数 | 12MP | 12MP | 12MP |
焦点距離 | 162 mm | 162 mm | 162 mm |
絞り | f/4.4 | f/4.4 | f/4.4 |
撮影範囲 | 3 m ~ ∞ | 3 m ~ ∞ | 3 m ~ ∞ |
静止画サイズ | 4000×3000 | 4000×3000 | 4000×3000 |
動画解像度 | H264/H.265 4K: 3840×2160@30fps FHD: 1920×1080@30fps | H264/H.265 4K: 3840×2160@30fps FHD: 1920×1080@30fps | H264/H.265 4K: 3840×2160@30fps FHD: 1920×1080@30fps |
静止画フォーマット | JPEG | JPEG | JPEG |
動画フォーマット | MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265) | MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265) | MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265) |
デジタルズーム | 4倍 | 4倍 | 4倍 |
送信機 | DJI RC-N1 送信機 | DJI RC-N1 送信機 | DJI RC Pro 送信機 |
送信機の最大伝送距離 | FCC:15 km CE:8 km SRRC:8 km MIC(日本):8 km | FCC:15 km CE:8 km SRRC:8 km MIC(日本):8 km | FCC:15 km CE:8 km SRRC:8 km MIC(日本):8 km |
映像伝送システム | O3+ | O3+ | O3+ |
バッテリー容量 | 5000 mAh | 5000 mAh | 5000 mAh |
アプリ | DJI Fly | DJI Fly | DJI Fly |
本体価格 | 253,000円 | 341,000円 | 583,000円 |
カメラ性能
4/3 CMOSセンサー ハッセルブラッドカメラ
4/3 CMOSセンサー ハッセルブラッドカメラを搭載。ついにMavicのカメラも1インチセンサー超え!
前作Mavic2 Proは1インチセンサーのハッセルブラッドカメラを搭載していましたが、今回のMavic3では4/3 CMOSセンサーに。
Mavic2 Pro以降、DJI Air2Sまでハッセルブラッドのカメラを搭載した機種は現れていませんが、ついにMavic3で戻ってきました。(戻ってきたという表現はおかしいけど、それくらい待ちに待ったという事です)
20MPの写真、12.8ストップのダイナミックレンジ、絞りはf/2.8-f/11調整可能、焦点距離24mm
待ちに待ったMavicのハッセルブラッド搭載プロモデルの更新です。
1/2センサー 望遠カメラ
28倍ハイブリッドズーム搭載の望遠カメラも搭載
焦点距離162 mmの望遠でf/4.4固定
望遠レンズを使った探索モードでは、遠くにある被写体の確認や、構図を確認するのに役立ちます。
景色や被写体が遠くにある時、望遠レンズを使ってズームで確認できるため、遠くまで確認しに行く手間が省けます。
また、被写体と離れた状態で撮影できるので、動物などの被写体を驚かすこともありません。
ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション
長年研究を積み重ねてきた映像技術をもとに生み出されたハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション (HNCS)に対応し、撮影するだけで、鮮明かつ自然な色合いを再現します。
5.1K 50fps
動画では最大解像度5.1Kの50fpsで撮影可能。5.1Kで書き出すケースはほとんど無いかと思いますが、編集時に画角をクロップして自由度が増えるという利点もあります。
4K 120fps
ついにMavicにも4K 120fpsが搭載!
高画質なスローモーションで撮影できる様になりました。
最近であれば GoPro HERO10 や DJI ACTION2 にも搭載されているので、このあたりのガジェットのスタンダードになりつつあります。
10-bit D-Log
10-bit D-Logカラープロファイルで10億種類の色を記録。
編集時に自分のイメージした世界を表現できます。
Apple PRORES 422 HQ
CineモデルにはApple PRORES 422 HQコーデックでの収録が可能。
高画質の映像を撮影でき、後処理工程での選択の幅が広がります
広角レンズ対応
別売りですが、15.5mmの焦点距離を実現する超広角のレンズも用意されています。
通常の画角は24mmのため、壮大な景色の前では若干狭く感じることも。15.5mmであれば余すことなく写すことが可能になります。
本体性能
飛行時間46分
脅威の46分の飛行性能!カタログ値なので、実際には30分程が目安かと思いますが、十分な飛行時間です。
DJI Air2Sではカタログ値30分以上の飛行時間でしたが、それでも十分な飛行時間でした。
46分の飛行性能であれば、ちょっと撮影に行くくらいであれば、フライモアコンボの3本のバッテリーで十分すぎる感覚です。
1TBの内蔵ストレージ
Cineモデルに搭載された内蔵ストレージは1TB!(通常モデルは8GB)
もはやCineではマイクロSDカードは必要無いんじゃ・・・というレベル。
10Gbps 高速データ転送ケーブルがセットになっており、このケーブルでデータの移行を行います。
全方位障害物センサー
衝突のない安全な飛行ができるように設計され、安心して撮影に集中できます。
複数の広角ビジョンセンサーを搭載し、高性能の視覚情報計算エンジンとシームレスに連携し、全方向の障害物を正確に検知し、障害物を避けた安全な飛行ルートを計画します。
センサー性能が向上したことで、RTH(自動帰還)やAPAS(障害物回避飛行)もさらに進化しました。
アドバンスRTH
飛行終了時は、安全性が向上したアドバンストRTHで、どこに機体があっても安全に帰還できます。
ホームポイントまでの飛行ルートにある障害物を、簡単に検知・回避できます。
アドバンストRTHを使用すると、Mavic 3は障害物を回避しながら、安全に帰還する最適ルートを自動で計画し、実行します。
APAS 5.0
APAS 5.0を使うと、途中で障害物により撮影が中断…というようなことはないので、Mavic 3を思いっきり飛ばすことができます。
飛行中全て方向に対して、Mavic 3は継続的に障害物を検知し、滑らかかつ迅速に障害物を回避します。
複雑な飛行環境下でも、飛行や撮影を楽しむことができます。
障害物を回避しながらでも、滑らかな映像を撮影します。
ActiveTrack 5.0
自動追跡の性能も向上し、ActiveTrackは5.0にパワーアップ
障害物を回避しながら、対象のターゲットを補足し続けます。
送信機
Cineモデルには、スマート送信機Ver2の様な、DJI RC Proが専用送信機として付属。
DJI RC Proは、1000ニトの高輝度ディスプレイと高性能プロセッサーを搭載。15 km(日本国内:8 km)の映像伝送に対応し、スマートにドローンと連携します。
通常モデルはこれまでのドローンと同様の四角型の通常送信機がセットです。
価格に関して
価格はこの通り。
- 通常盤単品 ¥253,000
- フライモアコンボ ¥341,000
- Cineコンボ ¥583,000
通常の単品で買う人より、フライモアコンボを買う人の方が多いと思いますが、フライモアコンボとCineの価格差が20万円オーバー
この価格差、フライモアコンボ買って予備で単品買うのと、Cineコンボがほぼ同じくらい。要するにCineコンボは通常モデルのMavic3二台分の価格です。
これを高いと思うかどうかは人それぞれですが、この性能を考えれば通常モデルは安いと思いますし、Cineモデルもフラッグシップとしたら妥当な値段かな・・・と思います。(普通に58万円という数字自体は高いw)
通常モデルとCineモデルの違う部分
通常モデルとCineモデル、こんなに金額差があるのですが、実際の異なる点は 数カ所のみ。
- 重量が違う
- 送信機が違う
- 内蔵ストレージが違う
- CineのみApple ProResで撮影可能
- Cineのみ高速データ転送ケーブルとNDフィルター4枚の付属
重量は内蔵ストレージの差なのか通常モデル 895g、Cineモデル 899g。もうこれは誤差の範囲ですが、実際の中身の仕様が違います。
送信機は通常モデルが標準送信機、CineモデルはDJI RC Pro。
標準送信機には手持ちのスマホなどを取り付けてモニターとして使います。DJI RC Proはモニター一体型の製品でその分(恐らく)接続なども速いことが予想されます。
内部ストレージは通常モデル8GB、Cineモデルが 1TB。
通常モデルはここ最近のDJI製ドローンでは定番の8GB。ちょっとSDカードを挿し忘れても大丈夫な感覚。
Cineは驚きの1TBも内蔵しており、もう普通に外付けSSDとしても使えるじゃんwという内容量。ただし、その分Apple ProRes 422 HQ が恐ろしいほどデータ量を使うということでもあります・・・
Cineのみの機能として、Apple ProRes 422 HQコーデックでの撮影が可能。
最大ビットレート3772Mbpsで繊細な映像を記録することで、プロの現場でも使えるクオリティを搭載しています。
Cineのみのセット内容として、DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブルとNDフィルターセットも付属。
ドローン本体とPCを10Gbps転送ケーブルを使いデータを転送します。シンプルで速度も速いデータ移行が可能です。
また、プレミアムコンボにもセットになっているNDフィルター4枚ですが、Cineには追加でさらに4枚付属しています。
フライモアコンボのNDフィルターは (ND4/8/16/32)、Cineにはこちらの4枚も追加(ND64/128/256/512)
Cineモデルの決め手
冒頭に書きましたが、僕は今回Cineモデルを購入しています。なぜCineモデルにしたのか・・・というと。
後でCineにできないという点です。通常モデルを購入後に、Apple ProResを使いたくてもそれは不可能。
通常モデルとCineモデルは機体自体が違うので、アップデートで対応も恐らく(?)できないと思います。
また、(個人的には)通常モデルだと送信機がかぶるという点があります。
手にしているのはDJI Mini2とDJI Air2Sの送信機。2台でもぱっと見わからなくて混乱するのに、もう1台同じ様な送信機がくるのは煩わしいと感じたから。
さらに、自分はInspire2のZenmuseX7の組み合わせを持っているのですが、画質のクオリティ(あとは価格も)で言えばInspire2の方がMavic3よりも上になります。
Super35mmのカメラセンサー、レンズ交換可能、6KRAW動画の撮影など、素晴らしい機能なのですが・・・重すぎる大きすぎるというネガティブな要素が多々あり・・・
今回のMavic3 Cineがかなりグレードアップした機体となったので、山に持っていったりすることも可能になります。(Inspire2では重すぎでムリだった)
最後の決め手は、迷ったら良い方を選ぶ。これ。
妥協したものを買って、後々公開したくない。という精神的な面も含んでいます。
Mavic3のちょっと気になるところ
今回感じた気になった点はこちら
- Cine単体が欲しかった
- バッグは要らないから、広角レンズとカーチャージャーをセットにしてほしかった
- NDと広角の併用はできない?
本音を言えば、Cineはプレミアコンボではなく、単品で出して欲しかったところ(でもこれもDJIの販売戦略)
専用バッグがセットになっていますが、ほとんど使うことはないので代わりに広角レンズやカーチャージャーをセットにして欲しかったくらい。
また、NDフィルターと広角レンズが併用できるのかがちょっとした疑問。
もし併用できないのであれば広角レンズ使用時の減光問題が発生します。
この点に関しては届いてから確認します。
最後に
今回は新しく登場した、待望の新ドローン、Mavic3の紹介でした。
Cineモデルを頼んでいるので、到着したらその映像などを紹介したいと思います! 到着しました!
動画でも紹介しているので、ぜひご覧下さい!
到着したので開封動画公開!
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