今回は航空法に関する、ドローン(無人航空機)の飛行許可と飛行報告についての話
ドローン全国包括申請後の飛行実績報告書の記入と申請方法について
以前から書いていますが、航空法により、機体重量が200g以上のドローン(無人航空機)は機種によって飛ばして良い場所、飛ばしていけない場所の規制があります。
全国包括申請の許可承認”>全国包括申請の許可承認
例外として、国土交通省の許可承認を得ることで、通常では飛行させることが出来ない状況でもドローンを飛ばすことが可能になります。
日本国内であれば場所を限定せず許可を得ることが出来る全国包括申請というものがあります。
(ただし厳密には許可を得ればどこでも飛ばせるわけではありません)
包括申請の手順はこちらの記事で書いています。
僕自身、全国包括申請の許可を得ており、
日本国内であれば通常では飛行できない
- DID地域(人口密集地域)での飛行
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 人や物からの30m以内の飛行
が一年間許可されています。
この包括申請、許可を得ればそれでオッケーなわけでは無く、3ヶ月毎に飛行実績の報告が必要になっています。
1年間の許可を得た場合この報告は、
許可承認の日付から、3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後、許可承認終了の日、の計4回必要。
それぞれの日付から1ヶ月以内に報告する必要があります。
例えば、1月1日に1年間の包括申請の許可を得た場合、
- 1月〜3月末までの飛行の報告書を作成(提出は4月末まで)
- 4月〜6月末までの飛行の報告書を作成(提出は7月末まで)
- 7月〜9月末までの飛行の報告書を作成(提出は10月末まで)
- 10月〜12月末までの飛行の報告書を作成(提出は翌年の1月末まで)
という流れになります。
実際に提出する書類の書き方について説明します。
ドローンの飛行実績報告書の書き方”>ドローンの飛行実績報告書の書き方
提出する書類のフォーマットやマニュアルは国土交通省のサイトで確認できます。
フォーマットは下記URLからも直接ダウンロードできます。
無人航空機の許可承認に基づく飛行実績報告書(様式)〔Excel形式〕
報告に必要な情報としては
- 包括申請してある個人情報
- 期間中の飛行実績(誰が、どこで、どの機体を使って、どれだけの時間飛行させたか、飛行の目的)
- 飛行させた場所の地図(広域地図と詳細地図)
以上です。
国土交通省が公表している書類の記入例はこちら
僕は実際にこんな感じで作成しました。(個人情報が含まれるので一部消しています)
地図に関しては日本地理院のサイトから
飛行させた場所を拡大、縮小してスクリーショットを撮ります。
エクセルに画像を挿入して、簡単な文字入れをして終わりです。
全国包括申請の際でも同じですが、この様な書類を作る最低限のPCスキルは必要になります。
最近ではスマホは使えるけど、PCの操作が出来ないなんて人も多いので、この様な申請を行いたい場合には基本的なPCのスキルアップもしておきましょう。
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ドローンの飛行実績報告書の提出方法”>ドローンの飛行実績報告書の提出方法
作成した書類は基本、
郵送もしくはメールでの提出となります。
どちらでも良いですがメールの方が簡単です。
ダウンロードできる報告書のフォーマットはエクセルファイルですが、メールにそのままエクセルファイルを添付して送りましたが大丈夫でした。(PDFとかに書き出す必要無し)
ドローンの飛行実績報告書の提出先”>ドローンの飛行実績報告書の提出先
提出先は、自分が包括申請を申請した場所に提出します。
国土交通大臣の許可・承認にかかる飛行実績
メールアドレス : hqt-mujinki.jisseki@ml.mlit.go.jp
郵送: 〒100-8918 東京都千代田区霞が関 2-1-3
東京航空局長の許可・承認にかかる飛行実績
メールアドレス : cab-emujin-jisseki@mlit.go.jp
郵送: 〒102-0074 東京都千代田区九段南 1-1-15 九段第二合同庁舎
大阪航空局長の許可・承認にかかる飛行実績
メールアドレス : cab-wmujin-jisseki@mlit.go.jp
郵送: 〒540-8559 大阪府大阪市大手前 4-1-76 大阪合同庁舎第 4 号館
オンラインでの包括申請について”>オンラインでの包括申請について
4/2からネットからの包括申請が可能となりました。
それがこのサイト、国土交通省の管轄するドローンの為のサイトです。
https://www.dips.mlit.go.jp/portal/
確認したところ、ネットから包括申請をした場合には、オンライン上で飛行実績の報告も可能ということ。
郵送で申請をしている場合(僕がそう)、ネットでの飛行実績の報告は出来ないとのことで、従来通り郵送かメールでの申請をする必要があるそうです。
ちなみにFAXはNG
最後に”>最後に
3ヶ月毎に必要な飛行報告書ですが、一度に3ヶ月分のフライトデータを入力、作成するのは正直面倒です。
フライトごと、もしくはフライトさせた1日の終わりごとに、メモするか作成することをおすすめします。
包括申請の許可承認を得ていても、飛行実績の報告をしないと、最悪の場合、承認の取り消しなんて恐れもあるので、きちんと報告しましょう!

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