【ドローンの俯瞰で見る世界】江戸川乱歩は無人航空機の夢をみるか?

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江戸川乱歩無人航空機の夢をみるか?

意味不明だと思うけれど、今回はドローン(無人航空機)と江戸川乱歩の話 

 

ドローンの世界”>ドローンの世界

ドローンを使ってきて特に思うことが、真俯瞰の映像の面白さ。

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風景、町並み、人々の生活等

俯瞰で見るという、普通に生活していると見ることの無い視点。

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普段見ることのないこの不思議な世界をドローンは、簡単に見せてくれることになった。

 

ドローンの世界だと思っていた。

ドローンが教えてくれたと思っていた。

 

だけどそれは違った。

 

100年近くも前にその不思議な世界を見つけた人がいる。

江戸川乱歩

 

江戸川乱歩”>江戸川乱歩 

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江戸川乱歩 – Wikipedia

 

日本人であれば江戸川乱歩の名前くらいは知っていると思う。

江戸川コナンの苗字の由来でもある推理小説家だ。

 

数々の名作、傑作を残している。 

その中に「屋根裏の散歩者」という話がある。

屋根裏の散歩者

 

 

今更この名作を解説するのもおこがましいが、

簡単に説明すると、人生に飽きてしまった主人公が偶然屋根裏に入り込み、下宿に住む隣人たちの生活を天井から眺めるという悦びを見つける・・・という様な話だ。

(何度も映像化されている、そしてテーマがテーマだけに大体R指定とか18禁になっている)

 

屋根裏の散歩者〈完全版〉 [DVD]

 

 

天井裏からの覗き見という行為を「屋根裏の散歩」と表現するところからも江戸川乱歩変態鬼才っぷりが現れていると思う。

 

この話の中にこんな一節がある。屋根裏から隣人の部屋を覗き見ている様子だ。

〜それに、平常ふだん、横から同じ水平線で見るのと違って、真上から見下すのですから、この、目の角度の相違によって、あたり前の座敷が、随分異様な景色に感じられます。人間は頭のてっぺんや両肩が、本箱、机、箪笥たんす、火鉢などは、その上方の面丈けが、主として目に映ります。そして、壁というものは、殆ど見えないで、その代りに、凡ての品物のバックには、畳が一杯に拡っているのです。〜

 

江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」

  

今から90年以上前の1925年に執筆されたとされるこの話は、天井から畳までのごく限られた小さな世界ながら、ドローン空撮の原点とも言える、真俯瞰で見る世界の不思議と興味を描いている。

 

最後に”>最後に

当然ながら全く関係の無い両者だけど、ドローンの俯瞰の映像を見ながら、ふと屋根裏の散歩者を思い出した。

 

ドローンを使えば空の散歩者になることができる。

 

屋根裏の散歩者は江戸川乱歩の実体験も元になっているという。

 

もし江戸川乱歩がドローンを使ったのならどんな話を書くのだろうか?

 

 

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