こんにちは、ブロガーの スカイフィッシュです🐟💨
先日、クラウドファンディングのKickstarterでバック(支援)していた製品が届きました。
それが
Adapter Mount Format Filters for Mirrorless Cameras
(ミラーレスカメラ用アダプターマウントフィルター)
各カメラメーカーが出しているミラーレスカメラの
マウントアダプター専用ドロップインフィルターです。
一般的にレンズの前に取り付けるフィルターを、レンズ後ろのマウントアダプターに直接取り付けてしまうというもの。
これによりレンズの直径に合わせてフィルターを用意することなく共通で使えたり、超広角レンズでよく見る出目金レンズなどでもフィルターを使えることになります。
まだ日本にはほとんど入ってきていないはずなので、実際の製品の紹介と使用した作例を紹介します。
【Aurora Aperture】ミラーレスカメラ用アダプターマウントフィルター使用レビュー
製造したAurora Aperture(オーロラアパチャー)はアメリカにる光学フィルターの専門メーカー
日本では馴染みの薄いメーカーですが、アメリカの大手カメラ販売店B&Hを見ると様々なフィルターを作っている様です。
Aurora Aperture のマウントアダプター用ドロップインフィルター
今回購入したアダプターマウントフィルターの公式動画がこちら
Mirrorless Adapter Mount Format Filters (4k)
こちらは海外ユーザーの使用レビュー
Aurora Aperture PowerND MC-11 Filters Review | 4K
製品の特徴”>製品の特徴
この製品の特徴として、
アダプター用フィルター
レンズの前面に装着するタイプではなく、アダプターでレンズとカメラ本体の間に装着するフィルター
レンズマウントアダプターを使用できるミラーレスカメラでのみ使用可能です。
フィルターの種類
UVフィルター、NDフィルター、グラデーションNDフィルター(GND)、光害カットフィルターが用意されており、NDの濃度も複数あり。
- PowerUV: UVフィルター
- PowerND: NDフィルター ND4(2stop)~ND65000(16stop)
- PowerGND:グラデーションND(GND)フィルター ND3(1.5stop)、ND6(2.5stop)、ND12(3.5stop)
- PowerDusk:人工的な光害を低減する。天体写真や街並みの写真撮影に便利。
PowerGND
PowerDusk
対応アダプター
対応するマウントアダプターは
- CANON マウントアダプター(EF to RF)
- NIKON FTZ マウントアダプター(F to Z)
- SIGMA MC-11 マウントアダプター(EF to E)
- SIGMA MC-21 マウントアダプター(EF to L)
フィルターのメリット
このシステムの利点は、フィルター径の異なるレンズごとにフィルターを用意しなくても良い点。各マウントに1セット用意すれば済むというところ。
また、レンズの後部に装着するため、小型、軽量、そして(角型フィルター等に比べ)安価なのも大きな特長。
広角や魚眼レンズにはフィルターネジが切ってない場合が多く、レンズフロントにフィルターが取り付けられない場合がありますが、レンズの後ろに取り付けるため、このようなレンズにも対応可能です。
フィルターフレームはアルミニウム製で、レンズには光の反射を減らすためのナノコーティングが施されています。また特殊なPFPEナノコーティングにより水、油、埃、汚れが付きにくくなっています。
Kickstaterではフィルター1つからでも支援出来ましたが、せっかくなのでフルセットを選択。
セット内容は以下の通り。
- UV Sensor Protector
- ND4 (2 stops)
- ND16 (4 stops)
- ND64 (6 stops)
- ND256 (8 stops)
- ND4000 (12 stops)
- ND65000 (16 stops)
- GND 3 (1.5 stops)
- GND 6 (2.5 stops)
- GND 12 (3.5 stops)
- PowerDusk (Light Pollution Reduction)
- プロテクターケース
待ちに待った製品の到着”>待ちに待った製品の到着
実はこの製品、2019年の10月には到着する予定でしたが、製造が遅れに遅れ、ようやく届いたという経緯があります。
1年近く待たされたため、支援した人たちからのコメント欄は返金しろと大荒れ。未だに届いていない人もいるそう。
ちなみに自分もND16、ND4000、ND65000が届いていません・・・(6/1に後日発送するとメーカーからメッセージが来て以来、何も進展なし)
最初の到着予定日が2019年の10月だったので、もう届かないかと思ってた😅
予定が遅れに遅れたので、Kickstarterのページではバックした人たちの返金しろってコメントでかなり荒れてたw https://t.co/BXVf8kBFI6
— スカイフィッシュ🐟💨ドローン (@drone_skyfish) 2020年6月20日
SONY α7RIIIを使っているので、SIGMAのMC-11用のフィルターを注文
>UV Sensor Protector
>PowerDusk
>NDフィルター
>GNDフィルター
持った感じフレーム部分は頑丈な作り。
サイドにはappleみたいな「Designed in California」のロゴ
フィルターの種類と対応アダプターが記されています。
ぱっと見どれか分かりづらいので、サイドの文字は助かる。
実際の利用時は、フィルターをカポッとはめるだけ。ただこれだけですが、専用設計のためズレたりガタつきもなく、試しに下に向けて振ってみましたが落ちることはありませんでした。
分かりやすい様に、マウントアダプターに取り付けたところ。
裏側を見ると分かりますが、センサーとの距離もあり、間違ってセンサーを傷つけることもなさそう。
これはセットになっていたフィルターケース。10枚のフィルターを収納できます。
アダプターマウントフィルターを使った作例”>アダプターマウントフィルターを使った作例
SIGMA 14-24mm F2.8 ArtにNDフィルターを取り付け撮影してみました。
ND256を利用し、30秒ほどの長時間露光で撮影しています。
使ってみて分かった特徴
アダプターマウントフィルターを実際に使って、良かったところと気になったところはこちら
良いところ
- フィルター径を気にしなくて良い
- 超広角でも使える
- 取り付けは簡単
- 非常にコンパクト
やはりフィルター径を気にすることなく使い回せるというのは高ポイント。
大きな出目金レンズでも不自由なくNDフィルターなどが使えるのは本当に便利。
通常、大きなフィルター径のレンズや広角レンズは、特殊な角型フィルターが必要ですが、かなり大きくかさばり、値段も高価。 破損しやすいというデメリットもあります。
アダプターマウントフィルターは小さく荷物にもならないので、非常に使いやすいフィルターシステムです。
気になるところ
- フィルター交換の際のホコリの侵入が気になる
- 重ね付けができない
- グラデーションフィルターの調整ができない
- 各マウントアダプターにしか使えない
気になった点としては、 フィルター交換がレンズ交換と同じ手順になるため、センサーへのホコリの侵入が気になりました。
また、設置する箇所が限られたスペースのためアダプターマウントフィルター自体の重ね付けができないということ。 (レンズ先に付けるフィルターとの併用は可能)
更に言えば、グラデーションNDフィルターの微妙な調整ができない点。
角型フィルターであれば、グラデーションのかかり具合などフィルターを移動することで構図に合わせて調整できますが、アダプターマウントフィルターは固定されているので出来ません。
そして極め付けが各マウントアダプター専用ということ。
自分の場合、元々CANONユーザーからSONYを使い始めたので、手持ちのEFレンズを使う目的でMC-11を利用していました。
アダプターに不満もなく、SONYのEマウントレンズは持っていなかったので、このアダプターマウントフィルターは最適でした。
ただフィルターが到着するまでの間に、Eマウントレンズを複数購入してしまい、MC-11の出番が少なくなった状況での製品到着。
手持ちのカメラ構成やレンズ資産が変わることを考えると、マウントアダプター専用というのはメリットもデメリットもあります。
アダプターマウントフィルターまとめ
マウントアダプターに特化した製品ということで、メリット、デメリット天秤にかける必要があるシステム。
大型の角型フィルターは値段も高く、破損もしやすいとよく聞くので導入には至っていませんでしたが、MC-11ユーザーの個人的には、アダプターマウントフィルターはコンパクトで比較的気軽にフィルターワークを楽しめる製品になっていると思います。
クラウドファンディングで作られた製品なので、今後きちんと日本に流通するかは不明ですが、ハマる人にはハマる、そんな製品です。
ぜひ気になった方はB&Hで取り扱い開始しているみたいなので、挑戦してみてはいかがでしょうか?
とりあえずAurora Apertureさん、残りの ND16、ND4000、ND65000早く送って・・・
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